1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 20:56:38.38 ID:/vFfWp/r0

中沢「いや、何驚いてんだよ?」

さやか「な、ななななななんでさっ!?」

中沢「だって、毎日のように恭介のお見舞い行ってるし、その話を嬉しそうにしてるし……」

さやか「そそそそそれはただの幼馴染だからであってその……」

中沢「ただの幼馴染ってだけでそこまでするか、普通?」

さやか「う、うぅっ……」

中沢「お前は悟られてないつもりかもしんねぇけどさ、お前の態度見てたらバレバレだぞ?」

さやか「え」

中沢「な、鹿目、暁美?」

まどか・ほむら「」コクン

さやか「oh……」

1
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im1926944
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331207798/l50

3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:01:29.46 ID:/vFfWp/r0

中沢「多分気付いてないのは恭介本人くらいじゃねぇのかな?」

さやか「マジですか……」

中沢「もう告ったらどうよ?」

さやか「いや、それはえっと……」

中沢「なんだ、勇気が出ねぇってのか?」

さやか「……か、勝手に決めつけないでよ!べ、別に恭介のことなんてっ……」

ほむら(相変わらず素直じゃないのね……)

中沢「なんだよ、素直に言えば協力してやらないでもないのに」

さやか「……え?」

中沢「ま、お前の問題だからどうこう言うつもりはねぇよ、うん」

さやか「……ぐ……ぬぅっ……!」



7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:04:18.57 ID:/vFfWp/r0

中沢「で?結局のとこどうなの?」

さやか「何がさ……」

中沢「恭介の事を好きか否かだよ、決まってるだろ」

さやか「……い、言いふらさない?」

中沢「言いふらしたところで既に周知の事実だからな?」

さやか「うう……」

中沢「ほれ、ゲロっちまえよ」

さやか「…………そ、その……」

中沢「好きなんだろ?」

さやか「………っ」コクン

まどか(なんだか傍から見てたら中沢くんの事を好きって言ってるように見えるよっ!)

ほむら(言わないでおきなさい、まどか。話がこじれるだけだわ)



9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:07:49.68 ID:/vFfWp/r0

中沢「よっし、そういうことなら任せとけ!」

さやか「き、恭介には言わないでよ!?」

中沢「そんなことしねぇって!何しろ俺はあいつの親友だからな!」

ほむら(そ、そうだったの、まどか?)

まどか(いや、わたしも初耳だよ)

中沢「それならまずは、恭介の気持ちを聞きだすところからだな」

さやか「え」

中沢「ズバリ!恭介はさやかのことをどう思ってるのかを聞きだすのさ!」

さやか「ちょちょちょちょっとっ!?言わないでって言ったばっかりだよね!?」

中沢「お前の気持ちは言わねえって!あいつがお前のことをどう思ってるのか、それを聞くだけだ!」

まどか(なんだか早くも話がこじれそうな気がしてきたよ)

ほむら(奇遇ね、わたしもそう思っていたところよ)



10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:10:59.30 ID:/vFfWp/r0

中沢「ってことで、美樹、お前は今日は恭介のお見舞い禁止な」

さやか「え、どうしてさ」

中沢「たまには男同士、語りたくなる時もあるだろうよ恭介だって」

さやか「う、うーん……」

中沢「俺を信じろ、美樹!」ガシッ

さやか「なんでそんなにノリノリなのさ、中沢……」

中沢「え?それは他人の色恋なんて楽しくt……ゴホン、ゴホンッ!あいつのことが心配だからな!」

まどか(今絶対に楽しくて仕方ないって言おうとしてたよね?)

ほむら(不安しか感じないわ……大丈夫なのかしら)



14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:16:08.54 ID:/vFfWp/r0

放課後―――

中沢「さて、と。そしたらしばらくぶりに恭介の顔でも拝みに行きますかぁ」

さやか「いい?絶対に言わないでよっ?」

中沢「くどい奴だな、俺を信用しろっての」

さやか「あんただからこそ信用できないって説も……」

中沢「ほう……」

さやか「だ、だからこそ念を押してるんでしょ!?」

中沢「大丈夫だっての、任せとけ。そんじゃ、明日な!」タッタッタッ

さやか「………不安しか感じない」

まどか「それじゃ、帰ろっかさやかちゃん」

さやか「う、うん……あ、そう言えばまどか、ほむら」

まどか・ほむら「?」

さやか「いつから知ってたの?」

まどか・ほむら(最初から……なんて言えない……)



16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:19:49.97 ID:/vFfWp/r0

恭介の病室―――

ガララ

恭介「さやかかい?」

中沢「残念、俺だ」

恭介「………中沢?珍しいな、お前が来るなんて」

中沢「まぁな。ああ、美樹は今日、用事があるから来れないって言ってたぞ。だから、代わりと言ってはなんだが俺が来たんだ」

恭介「珍しいな、さやかが用事があって来れないなんて」

中沢(ノロケにしか聞こえないな)

恭介「まぁ、座りなよ中沢。お前と話すのも久々だな」

中沢「そうだな。手の具合、どうだ?」

恭介「相変わらずだよ。……もう、ヴァイオリンを弾くのは無理かもしれないな、これじゃ」



17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:25:39.31 ID:/vFfWp/r0

中沢「んで、だ。今日俺が来たのは、美樹の代わりってのと、もうひとつ聞きたいことがあるからなんだ」

恭介「僕に聞きたいこと?」

中沢「ああ。……その、さ。正直なとこ、お前、美樹のことどう思ってんだ?」

恭介「なんだよ、急に。さやかに何か言われたのか?」

中沢「いや、そういうんじゃねえんだ。ただ、あいつ、毎日のようにお前のお見舞い来てるだろ?」

恭介「ああ、そうだな」

中沢「それに関して、お前はどう思ってんのかな、って思って」

恭介「うーん……どうって言われても……知ってるだろうけど、僕とさやかは幼馴染だからね。どう思ってるって言われても、幼馴染としか……」

中沢(なるほどな。近すぎてそういう感情は無いってことか)

恭介「そんなことを聞いてどうするんだ?」

中沢「どうもしねぇよ。そっかそっか、幼馴染、な」



18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:28:24.75 ID:/vFfWp/r0

コンコン

恭介・中沢「!」

恭介「誰ですか?」

ガララ……

仁美「こ、こんにちは」オズオズ

中沢(志筑?なんでこいつが……)

恭介「志筑さん?」

仁美「上条さんのお見舞いに来たんですの」

恭介「ああ、そうなんだ。ありがとう」

中沢(………いや、まさかな……)



20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:32:35.19 ID:/vFfWp/r0

仁美「具合はどうですの?」

恭介「うん……いつも通り、かな」

仁美「……今日は、中沢さんが来てたんですのね」

中沢「あ、あぁ」

中沢(参ったな……これじゃ突っ込んだ話聞けないぞ……)

仁美「お見舞いの品、持ってきたんですの。ここに置いておきますね」

恭介「ありがとう、志筑さん」

中沢「なぁ、志筑?」

仁美「はい?なんですの?」

中沢「お前、恭介のお見舞いにはよく来るのか?」

仁美「よく、と言うわけではありませんが……時間が取れた時には、来るようにしてますわ」



22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:37:06.51 ID:/vFfWp/r0

恭介「―――」

仁美「―――」

中沢(うーん……美樹、これは強力なライバル登場かもしれねぇぞ……)

恭介「……沢?中沢?」

中沢「! あ、ああなんだ?」

恭介「いや、何か考え込んでたみたいだから。どうかしたのか?」

中沢「なんでもねぇよ。そんじゃ、俺はそろそろ帰るかな」スック

恭介「そっか。じゃあな、中沢」

中沢「ああ。お前も、早く退院して学校に復帰しろよ」スタスタスタ ガララ

仁美(……気を効かせてくれたのでしょうか?)

恭介「それで、志筑さん?」

仁美「はい?」

恭介「さっきの話の続きなんだけど―――」



23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:41:02.03 ID:/vFfWp/r0

帰り道―――

中沢(んー……美樹になんて伝えたもんか……)スタスタ

中沢(辺に誤魔化したりなんかしたら話こじれそうだしな……やっぱり、ありのままを言うしかないか)スタスタ

さやか「あれ、中沢?」

中沢「!?」

さやか「早いね。恭介のお見舞いはどうしたの?」

中沢「美樹……」

さやか「?」

中沢(やっべ、どう言ったら良いのか考えてるうちに会うとは思ってなかった……)

さやか「お見舞いには行ったんでしょ?」

中沢「ああ、行って来たよ」

さやか「それにしては早いような気も……」

中沢「うぐっ……ひ、非常に言いにくいんだが……」



25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:43:45.09 ID:/vFfWp/r0

中沢「恭介と話してる時に、もう一人お見舞いに来た奴がいたんだよ」

さやか「え?」

中沢「志筑、なんだけどさ」

さやか「仁美が……?」

中沢「ああ。志筑がいるんじゃ突っ込んだ話は出来ないなと思って、早々に切り上げて来たんだよ」

さやか「………それじゃ、恭介の気持ちは……?」

中沢「ぐっ……言いにくい事をズバズバと……」

さやか「そりゃ、あんたが任せろって言ってたから」

中沢「あーもうっ!どうなっても知らん!いいか、言うからなっ!?」

さやか「う、うん……」



26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:48:28.66 ID:/vFfWp/r0

中沢「俺の聞いた範囲内じゃ、あいつはお前のこと、ただの幼馴染としか思ってないっぽい」

さやか「う……」

中沢「距離が近すぎて、そういう感情は無いってことっぽいな」

さやか「………予想してたこととは言え、やっぱり心にクルものがあるね……」

中沢「まぁ待て。悪くは思われてないって考えればいいだろ?」

さやか「そんな前向きには考えられないよ……」

中沢「だから、だ。今後は少し距離を置いてみたらどうだ?」

さやか「距離、を?」

中沢「うむ。毎日来てくれるのが当たり前になってるんなら、それを崩して恭介にお前の事を考えさせるんだよ」

さやか「………うーん……」

中沢「俺にいい案がある。任せてくれないか?」

さやか「あんたに任せて大丈夫かどうか……」



27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:51:45.96 ID:/vFfWp/r0

中沢「向こう一週間、美樹は恭介のお見舞い禁止」

さやか「えぇっ!?」

中沢「まずは距離を置くとこからだ!!」

さやか「ほ、ホントにうまく行くんでしょうね!?」

中沢「わからんっ!!だが、自信はある!!」

さやか「何さその根拠のない自信は!?」

中沢「男のことってのは、同じ男の方がよくわかるってもんだ!!」

さやか「……おお、ちょっと説得力あるかも」

中沢「うまく行かなかったら、ゴメン!!」

さやか「やっぱり不安だー!!」



28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:56:56.41 ID:/vFfWp/r0

中沢「手順としてはこうだ」

中沢「ステップ1.恭介と少し距離を置く為、一週間お見舞い禁止」

中沢「ステップ2.一週間後、なんの前触れも無く美樹が恭介のお見舞いに行く」

中沢「ステップ3.一日だけお見舞いに行ったら、また距離を置く。次は二日くらいだ」

中沢「ステップ4.二日後、またお前が恭介のお見舞いに行く。その時にする話はこうだ!」

中沢「『中沢に告白された』」

さやか「ストオオオオップ!!!」

中沢「なんだよ?」

さやか「何かな、それは?」

中沢「聞いた通りだ」

さやか「え?何?あんた、あたしのこと……」

中沢「バッカ、そういうことじゃねぇ!そういう話をして、恭介の反応を窺うんだよ!」



30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 21:59:54.54 ID:/vFfWp/r0

さやか「全く話が見えないんですけど……」

中沢「美樹が誰かに告白されたとして、恭介はどんな反応をすると思う?」

さやか「うーん……驚くんじゃないかな」

中沢「だろ?そして、その相手がクラスメートだったらどうなるよ?」

さやか「……さらに驚くんじゃないかな」

中沢「それが目的だ」

さやか「……つまり?」

中沢「俺は別にお前のことを好きとかそういうわけじゃねぇってことだ」

さやか「……」

パァァン!

さやか「ふんっ!」スタスタスタ

中沢「……何故に?」



33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:02:54.73 ID:/vFfWp/r0

翌日―――

ガララ

中沢「!」

さやか「………」スタスタスタ

中沢「お、おはよう美樹」

さやか「……」プイッ

中沢「oh……」

まどか「中沢くん?ちょっといい?」

中沢「? なんだよ?」



34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:06:06.98 ID:/vFfWp/r0

廊下―――

中沢「こ、これはこれは、鹿目さんと暁美さんお揃いで……」

ほむら「挨拶はいいわ。なぜ呼び出されたのか、わかるでしょう?」

中沢「え、ええそれはもう……」

まどか「昨日の夕方、さやかちゃんと何かあったの?

中沢「話せば長くなるんだが……」

ほむら「構わないわ、話してみなさい」

~~~

中沢「……ってなことがあって……」

まどか「………」

ほむら「自業自得ね、中沢」

中沢「俺、なんか間違ってたでしょうか……?」



35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:09:57.91 ID:/vFfWp/r0

まどか「それはさやかちゃん、怒って当然だよ」

ほむら「女の子の気持ちも考えなさいよ」

中沢「いや、俺はよかれと思ってやってたんだが……」

まどか「言い方が悪いよ、中沢くん」

中沢「ううむ……女の考えることなんてさっぱりわからん」

ほむら「とりあえず、さやかにはわたしとまどかが弁解しておくから、彼女のご機嫌はあなたが取り戻しなさい」

中沢「い、いえっさーっ!」ビシッ

~~~

さやか「……中沢」

中沢「は、はいっ!?」ビクッ!

さやか「まどかとほむらから聞いたよ」

中沢「い、いやいや!昨日はホントにすまんかった!」



36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:13:45.26 ID:/vFfWp/r0

さやか「それで、その……昨日あんたが言ってた作戦、だけどさ」

中沢「あ、ああ」

さやか「ホントに、それでうまく行く自信があるんだよね?」

中沢「昨日の一件で自信なんてどっかに吹き飛んだけどな……」

さやか「……はぁ。やっぱ、あんたに期待したあたしがバカだったよ」

中沢「なら、作戦変更だ!」

さやか「え?」

中沢「俺が恭介に、お前のことを売り込む!これで行こう!」

さやか「うーん……効果あるのかな?」

中沢「昨日のあれよりかは効果は期待できると思う!」


ほむら(なんだかんだで仲いいじゃないの、あの二人)

まどか(さやかちゃん、同い年の男子とはウマが合うみたいだからね)



38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:19:26.41 ID:/vFfWp/r0

さやか「それじゃ、あたしの恭介へのお見舞いは?」

中沢「それはやっぱり距離を置いた方がいいとは思う」

さやか「うーん……やっぱりそっかな」

中沢「今のままの距離じゃ、あいつにお前を意識させるのは無理なんじゃないかって思うわけよ、俺としては」

さやか「やっぱり、男の気持ちは男の方がわかるってあれ?」

中沢「そうだな。あいつの立場を俺に置き換えて考えたら、俺もそう思うんじゃないかって思ってな」

さやか「距離を、ね……」

中沢「いわゆる、『押してダメなら引いてみな』ってやつだ」

さやか「あたし、今まで押したつもりはないんだけど……」

中沢「毎日お見舞いに行ってる時点で押せ押せだろ」

さやか「うう……」

中沢「まずはそっからだ!いいな?」

さやか「お、オッケー」



40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:23:15.66 ID:/vFfWp/r0

放課後―――

中沢「そんじゃ、行ってくる!」

さやか「今度こそしっかり頼むよ、中沢?」

中沢「ああ、任しとけ!」

一日目―――

恭介「ふぅ……」

中沢「どうした、恭介?元気ないな?」

恭介「今日もさやか、来てくれないのかなって思って」

中沢「ああ、美樹か。なにしてんだろうな、あいつ」

二日目―――

ガララ

恭介「さやか?」

中沢「俺だ」

恭介「なんだ、中沢か……」

中沢「なんだとはなんだよ」



41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:27:37.76 ID:/vFfWp/r0

三日目―――

中沢「いやぁ、なんだかんだでこうしてお見舞いに来るのも楽しいもんだな」

恭介「僕としても、お見舞いに来てくれるのはありがたいけどね。入院生活は暇だし」

中沢「なんだ?俺に惚れたか?」

恭介「何馬鹿なこと言ってるんだよ……」

四日目―――

ガララ

中沢「ういーっす。……って、恭介のやついない」

看護師「ああ、上条くんなら今はリハビリ中よ」

中沢「ああ、そうすか。無駄足だったな」

五日目―――

中沢「はい、恭介くん♪リンゴ、向けたよ♪」

恭介「気持ち悪い、やめてくれ」

中沢「なんだよ、場を和ませてやろうって俺の気持ちを踏みにじりやがって」

恭介「余計な親切大きなお世話だ」



43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:32:18.21 ID:/vFfWp/r0

六日目―――

ガララ

中沢「今日も来たぞー」

恭介「……はぁ」

中沢「恭介?どうした?窓から外を見てたそがれて」

恭介「ん……あぁ、中沢か」

中沢「元気ないな?なんかあったか?」

恭介「ああ……今日、お医者様に言われたよ」

中沢「何をだ?」

恭介「もう、僕の腕は治らない……ってさ」

中沢「……マジでか」



44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:35:50.14 ID:/vFfWp/r0

恭介「日常生活を送るのに支障はないだろうけど、ヴァイオリンを弾くのは無理だ……って」

中沢「………まぁ、それはその……なんだ」

恭介「よせよ、気なんて使わないでくれ」

中沢「……残念、だったな」

恭介「…………はは、覚悟は、してたつもりだけどさ」

恭介「いざ、面と向かって言われると……やっぱり、つらいもんだな」

中沢「元気出せよ、恭介」

恭介「ああ……っ」フルフル

中沢(重症……だな)



47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:39:57.83 ID:/vFfWp/r0

恭介「今までお見舞いに来てくれて、ありがとうな」

中沢「え?」

恭介「一週間後には、僕も退院出来るんだ」

中沢「ほ、ホントか!?」

恭介「ああ。松葉杖を握るのも無理だから、歩けるようになってからになるけど」

中沢「よかったじゃねえか、恭介!」

恭介「さやかや、仁美さんにもこの事を伝えないとな……」

中沢「退院のことと、手の事、か」

恭介「うん……あの二人も、今までお見舞いに来てくれてたから」

恭介「そう言えば、最近はずっとさやかも来てくれてないな」

中沢「……会いたい、か?」



50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:44:19.38 ID:/vFfWp/r0

恭介「え?」

中沢「美樹に会いたいか?」

恭介「どういうこと?」

中沢「いや……会いたいんなら、呼び出してやろうと思ってな」

恭介「……そう、だね。僕の幼馴染だし……本来なら、一番最初に伝えるべきだよね」

中沢「幼馴染……か」

恭介「?」

中沢「お前は、ホントに美樹のことはそうとしか思ってないんだな」

恭介「何が言いたいんだよ、中沢?」

中沢「美樹も報われないな、これじゃ」

恭介「……?」



52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:49:21.33 ID:/vFfWp/r0

中沢「まぁ、いいや。そんじゃ、電話してくるな」スタスタスタ ガララ

恭介「あ、中沢……。……行っちゃった」

ガララ

恭介「!」

仁美「こんにちは、恭介さん」

恭介「あ、仁美さん……」

仁美「お返事……聞かせてもらいに来ましたの」

恭介「ああ、うん……」



55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 22:55:25.34 ID:/vFfWp/r0

中沢「……」

プルルルル プルルルル

ガチャ

さやか『はい、美樹です』

中沢「お、美樹?中沢だけど」

さやか『中沢?どうしたのさ?』

中沢「ああ、うん。今から、病院来れるか?」

さやか『……なんか、あったの?』

中沢「まぁ……色々と、な」

さやか『ん、了解。そんじゃ、今から行くね』ガチャ

中沢「さて……美樹が来るまで、病院の前で待ってるか」



57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:01:00.33 ID:/vFfWp/r0

病院前―――

さやか「やっほ、中沢」

中沢「ん、来たな。そんじゃ、恭介の病室行くぞ」

病院・廊下―――

さやか「どうしたのさ、いきなり呼び出すなんて」

中沢「話は、直接恭介から聞いた方がいい。俺は、恭介に頼まれて美樹を呼び出しただけだ」

さやか「……?」

病室―――

ガララ

中沢「恭介ー、さやか……」

仁美「……そう、ですの」

恭介「うん……」



59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:06:18.24 ID:/vFfWp/r0

中沢「!」

さやか「中沢?どうかしたの?」

仁美「それじゃ、わたくしは帰りますわ」タッ

恭介「………うん」

中沢「うわっ……と」ヒラリ

さやか「っ!……仁美……?」

恭介「あ、中沢。……と、さやか………?」

さやか「や、やっほ、恭介」

中沢「すまん、ちょっとここで待っててくれるか、美樹?」

さやか「え?」

中沢「ちょっと、恭介と二人で話がしたいんだ」

さやか「う、うん……?」



61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:11:20.64 ID:/vFfWp/r0

ピシャ

恭介「中沢……?どうかしたのか?」

中沢「今、志筑と何の話をしてたんだよ?」

恭介「え?それは……」

中沢「頼む、教えてくれ。場合によっては……」

恭介「………他愛ないことだよ。仁美さんに……告白、されたんだ」

中沢「そ、それで……?」

恭介「告白されたのは、結構前なんだ。今日は、その答えを聞きに来てたんだ」

中沢「お前は……なんて答えたんだよ?」



62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:15:04.87 ID:/vFfWp/r0

恭介「今は……そういうことを、考えられないから、って」

中沢「断った……のか?」

恭介「そういうことになる、のかな」

中沢「………そっか、わかった」

ガララ

さやか「!」

中沢「悪かったな、美樹。話、終わったぞ」

さやか「う、うん……?」

恭介「いらっしゃい、さやか」

さやか「うん」

中沢「悪い、俺、もう帰るな」

さやか「え?」

恭介「ああ、またな、中沢」



65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:20:32.09 ID:/vFfWp/r0

さやか「それで?話があるって聞いて来たんだけど……」

恭介「ああ、うん。僕の手について、なんだけど」

恭介「……………もう、治らない、ってさ」

さやか「………。嘘?」

恭介「ホント。今日の昼にね、お医者様に言われたんだ。『今の医学では、治すのは無理だ』………って」

さやか「………」

恭介「それと、今月中には退院出来るかも、って話もされた」

さやか「退院も?」

恭介「リハビリが終了次第、になるけど。松葉杖なしで歩けるようになり次第、退院出来るんだって」

さやか「………そっか。手は……残念、だったね」

恭介「もう、覚悟は決めてたことだから……だけど。やっぱり、ショックは大きいかな」



66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:26:52.09 ID:/vFfWp/r0

さやか「それと……さっき、仁美がいたみたいだけど。何の話をしてたの?」

恭介「え?それは……」

さやか「話しにくい……事?」

恭介「……うん、特にさやかには、ね」

さやか「……告白、とか?」

恭介「! ……やっぱり、わかるんだ」

さやか「そりゃ、恭介とは付き合い長いからね」

恭介「付き合い、か。そうだね、さやかとは幼馴染だもん、わからないわけ、ないよね」

さやか「それで、恭介はなんて答えたの?」

恭介「………今は、そういうことは考えられない。やっぱり、ショックが大きいから……」

さやか「……ん、そっか」ギュッ

恭介「!」

さやか「…………あったかいね、左手」

恭介「……役立たずの手だよ」



67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:30:41.83 ID:/vFfWp/r0

さやか「………っ」ポタポタッ

恭介「さやか?」

さやか「……こっち、見ないで」

恭介「………」フイッ

さやか「……」ポタポタ

恭介「……ありがとう、さやか」

さやか「…………」

恭介「僕の為に、泣いてくれて……」

さやか「……っ、うん……」グシグシ



71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:36:02.83 ID:/vFfWp/r0

さやか「それじゃ、後はリハビリを頑張るだけなんだね」

恭介「うん、そういうことになるね」

さやか「また、恭介と一緒に学校、通えるんだ……」

さやか「それだけは、よかった、かな」

恭介「……さやか……」

さやか「手は、残念だったけど……前向きに、考えなきゃね?」

恭介「………さやかは、強いね」

さやか「そんなこと、ない。あたしは弱いよ。中沢に協力してもらわなきゃ、なんにも出来ないしね」

恭介「中沢と?何かあったの?」

さやか「うん、色々と、ね」

さやか「退院する時は、あたしに教えてね。病院、来るから」

恭介「ああ、もちろん。一番最初に、さやかに伝えるよ」



73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:40:29.69 ID:/vFfWp/r0

一週間後―――

上条父「退院、おめでとう、恭介」

恭介「……うん」

上条父「ヴァイオリン……恭介の言ってた通り、処分したよ」

恭介「ありがとう、父さん」

さやか「………」

恭介「さやかも……来てくれて、ありがとう」

さやか「なに水くさいこと言ってんのさ。当然でしょ?」

恭介「………それでも、ありがとう」

上条父「それじゃ、家に帰ろう、恭介」

さやか「あ、恭介のお父さん。ちょっと、恭介と二人で話したいことがあるんですけど……」

上条父「うん?そうか、それじゃわたしは先に帰ってるよ」

さやか「それじゃ、行こう?恭介」

恭介「え、うん……」



74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:45:31.87 ID:/vFfWp/r0

河原、ベンチ―――

さやか(こ、ここまでは中沢のアドバイス通り……)

中沢『退院当日に、アタックだ。それでダメなら、悪いけど脈は無いと思った方がいい』

さやか(うう、中沢……ばっさりと言ってくれやがってぇ……)

恭介「それで、話って何?」

さやか「あ、うんっ……とりあえず、退院おめでとう。復学は、来週からだよね?」

恭介「うん、そうだね。学校に行くのも、久しぶりだなぁ」

さやか「よかった、本当に……」ギュッ

恭介「………さやか?」

さやか「………」

恭介「………なんで、そこまで僕の事、心配してくれるの?」



77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:51:42.77 ID:/vFfWp/r0

さやか「それ、は……」

恭介「やっぱり、幼馴染だから?」

さやか「………」

恭介「あんまり、僕に優しくしてくれると……僕だって、勘違いするよ?」

さやか「……じゃない」

恭介「え?」

さやか「勘違いじゃないよ、恭介」

恭介「………」

さやか「幼馴染以上に……好きな人の事、心配するのは、当然でしょ?」

恭介「えっと、それは……」

さやか「仁美だって、好きだからこそ恭介のお見舞いに来てくれてたんだろうし……」

さやか「あたしだって、おんなじだよ」



79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 23:56:48.83 ID:/vFfWp/r0

恭介「あ、あの……」

さやか「……ずっと、ずっと、だよ?」

恭介「だからこそ、僕のお見舞いに……ってこと?」

さやか「……うん」

恭介「……そっか。ありがとう、さやか」

さやか「いい返事が聞けるなんて思ってないけど……中沢にも、協力、してもらったし」

恭介「………」

さやか「ただ、あたしが恭介のこと、どう思ってるかは……覚えていて欲しいの」

恭介「…………返事、か」

さやか「っ……」ギュッ





81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:02:01 ID: uKpez27P0

さやか「今は、恭介も自分のことで精いっぱい、だよね?」

恭介「……」

さやか「あたしのことは、気にしなくっていいから。ただ、今まで通り、恭介の側にいさせて?」

恭介「それは、僕もお願いしたいところかな」

さやか「え……?」

恭介「だって、今僕の側からさやかがいなくなっちゃったら……一人で、立っていられる自信がない」

さやか「恭介……」

恭介「自分勝手なお願いかもしれないけど」

恭介「答えは、すぐには出せない。だけど、さやかには、文字通り今までと同じ用に側にいて欲しい、かな」

さやか「それはもちろん。恭介が立ち直れるまで、側にいるよ」

恭介「ありがとう、さやか」




85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:10:47 ID:uKpez27P0

一週間後―――

中沢「おっ、恭介!今日から復学か?」

恭介「ああ、うん、そうだよ」

中沢「長かったなぁおい」

さやか「頑張って、勉強についていかなきゃね?」

恭介「うん、そうだね」

中沢「……ほほう」


中沢(おい、美樹。結局、恭介とはどうなったんだよ?)

さやか「うん?なにが?」

中沢(アタックしたんだろ?結果報告、まだ聞いてねぇぞ)




86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:13:48ID:uKpez27P0

さやか「アタックはしたよ」

中沢(そ、それで?)

さやか「でも、答えは聞いてない」

中沢「え」

さやか「恭介とは、今まで通りの関係のままだよ」

中沢「は?」

さやか「これで結果報告は終わり!」

中沢「は?え?おい?」

中沢「恭介えええええっ!!!」

恭介「な、なんだよ中沢?」

中沢「てめぇっ!!この幸せ野郎がっ!!」





89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:19:12 ID: uKpez27P0

恭介「どうしたんだよいきなり?」

中沢「どうしたもこうしたもあるかっ!!美樹はお前の一体なんなのさ!?」

恭介「なんなのさ……って言われても。幼馴染?」

中沢「それで済むとでも思ってんのか!?告白されたんだろ!?」ヒソヒソ

恭介「ああ、そういえばさやか、中沢に協力してもらったって言ってたっけ……」

中沢「そうだよ!俺が協力してんのに、明確な答えは出さねぇってのか!?」ヒソヒソ

恭介「さやかが、今は答えを言わなくっていいって言ってくれたんだよ。ただ、側にいたいって言ってくれた」

中沢「それで!?」

恭介「僕も、今まで通り側にいてほしい、とだけ答えた」

中沢「なんだよそれ!?そこまで言っておいて、付き合いはしねぇってのかよ!?」

恭介「言っただろ?今はそういうことは考えられないって」

中沢「もうそれ、付き合っちまえよこの野郎!!」




90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:21:26 ID: uKpez27P0

恭介「なんでお前がそこまで必死なんだよ……」

中沢「なんだ、この……くそっ、もやもやするっ!!はっきりとさせろお前らの関係をっ!!」

中沢「おい、美樹!」


さやか「?」

まどか「中沢くん、呼んでるよ?」

ほむら「行って来なさい、さやか」

さやか「う、うん」




91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:25:16ID: uKpez27P0

さやか「なにさ、中沢?」

中沢「ズバリ聞くぞ?お前らの関係って一体なんなんだ!?」

恭介「いや、だから……」

さやか「そんなこと、言わなくってもわかるもんじゃん?」

中沢「言ってくれなきゃわかんねぇよ!!」

さやか「もう……あたしと恭介は」

さやか・恭介「ただの幼馴染、だよ」

中沢「この息ぴったりバカップルが!!」


仁美(まだ、わたくしは諦めたわけじゃありませんわ、恭介さん……!)


終わり




93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:27:44 ID: uKpez27P0

中沢くんを活躍させようと思ったけど結局空気になったな……
これが恭介とさやかの一番正しい関係なんじゃないかって思う



97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:32:09 - ID:jMbLRSYu0


中沢君メインの話はあんまりないよな
こういう橋渡し役が似合う気がする
原作の中沢君は「上条」って読んでたけど「恭介」に変えたのはなんか理由あったんか


99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:33:55 ID: uKpez27P0

>>97
親友設定にしたから下の名前で呼ばせた方がいいかなって程度



100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:43:00 - ID:E1AATiAO0

原作で上条呼んでるシーンあった?


103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:51:39 - ID:jMbLRSYu0

>>100
7話の退院後の教室のとこ
「上条、もう怪我はいいのかよ」
中沢君の2つしかないセリフのうちの1つ


98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:32:44 - ID:T3fcWQqA0

乙乙

これからって感じだなよかった


96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09 00:29:40 - ID:iOq88msdP


特に障害なければそのままずっと幼馴染続けていつの間にか結婚してそう


コメント一覧を上に持ってきてみました。細かいデザインを考え中です。
デザイン崩れの修正完了しました。

    • 1. 円環に導かれし名無しさん
    • 2013年03月25日 22:02 ID:oBC5sxVo0
    • 中沢くん良い奴だな
    • 2. 円環に導かれし名無しさん
    • 2013年03月25日 22:10 ID:VmVU6aq6O
    • 奇跡も魔法も無い世界ならさやかも不幸にならずにすんだのかな…
      しかしこの中沢イケメンだなぁ
    • 3. 円環に導かれし名無しさん
    • 2013年03月25日 22:42 ID:QQCgsG6v0
    • >>1の画像はずるい
    • 4. 円環に導かれし名無しさん
    • 2013年03月25日 23:43 ID:67uuoQbb0
    • 中沢君は俺が貰おう。
    • 5. 円環に導かれし名無しさん
    • 2013年04月04日 02:49 ID:PGjJjH3p0
    • すんばらしい
    • 6. 円環に導かれし名無しさん
    • 2013年04月13日 22:18 ID:44oJn4Dh0
    • 自分涙いいすか?
    • 7. 円環に導かれし名無しさん
    • 2013年11月16日 17:47 ID:T6UBpDYB0
    • こういうの求めてたわ

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